さかあがりが得意な列車? の巻

 “きつい”順にならべてください

<答え>

1番:「大井川」 2番:「箱根」 3番:「黒部峡谷」

 山岳地が多い日本では、急勾配を走る鉄道が走っています。このこたえは、日本の登山鉄道で走る勾配が"きつい"順です。
 鉄道の勾配では、千分率(‰:パーミル)というのが使われています。例えば、50‰の勾配というのは、1,000m走ると50m高さが変わる坂ということになります。
 「大井川鐵道井川線」は、最大90‰の勾配を走ります。これだけの急勾配を確実に登り降りするためにラック式(アプト式)という2本のレールの中央にぎざぎざがついたレールを敷き、専用電気機関車の車体についた歯車とかみ合わせる方法を使っています。
 「箱根登山鉄道線」は、最大80‰の勾配を走りますが、特殊なしくみではなく、普通の鉄道と同じように2本のレールと車輪との摩擦で進みます(ラック式に対して粘着式といいます。粘着式としては最急勾配で、ブレーキ性能を高くした電車を使っています)。また、一部の区間では一気に登るのではなく、勾配を小さくするために途中で進行方向を変えてジグザグしながら登るスイッチバック方式をとっています。
 「黒部峡谷鉄道本線」は、最大50‰の勾配を走ります。トロッコ列車で有名ですが、もともとは電源開発のために開通された鉄道です。電気機関車がけん引して進みます。
 このほかにも、いろいろな登山鉄道があります。山登りが苦手な方も登山鉄道なら楽しめるかと。