貸そうかな。まあ、あてにするな の巻

 “やすい”順にならべてください

解答 <答え>
1番:「銅」 2番:「銀」 3番:「金」

 水溶液中の元素のイオンのなりやすさを示す尺度をイオン化傾向といいます。例えば、ある水溶液中に2種類の金属がある場合、水溶液中にあるイオンと酸化還元反応が起きやすい方がイオン化します。このこたえは、イオンになり”やすい”順(イオン化傾向が大きい順)です。
 「銅」は、標準酸化還元電位(電子の放出するまたは受け取る際に発生する電位:水素の場合を基準に標準化した値)が0.340[V]となっています。「銀」は0.799[V]と「銅」に比べて高く、さらに「金」は1.52[V]ともっと高くなっていますので、「銅」がイオンになるのに少ないエネルギーですみ、相対的にイオンになりやすいということになります。金属元素のイオン化傾向は次のような順になっています。
 「貸そう (K:カリウム) か (Ca:カルシウム) な (Na:ナトリウム) 、ま (Mg:マグネシウム) あ (Al:アルミニウム) 、あ(Zn:亜鉛)て(Fe:鉄)に (ニッケル:Ni) する (Sn:錫) な(Pb:鉛)、ひ (H:水素) ど(Cu:銅)す(Hg:水銀)ぎる(Ag:銀)借(Pt:白金)金(Au:金)」
 電池はイオン化傾向を利用しています。例えば、食塩水の中に亜鉛板と銅の板を電極として入れると、イオン化傾向が大きい亜鉛は電子を放出してイオンとなって溶け出します。この放出された電子は亜鉛板に残りますが、電極どうしを導線でつなぐと銅板の方に移動していきます(銅板上で電子は水素イオンと結びついて水素が発生します)。これが電池から電気が流れるしくみです。